第78号
平成28年2月10日発行

住宅団地フォーラムで事例発表
交通弱者の生活支援を考える

しのび寄る高齢化の波に向かって
 1/26(火)、佐伯区役所において“佐伯区団地元気フォーラム”が開催されました。参加者は佐伯区や廿日市市等の住宅団地から、町内会長や役員、学区連合会長、地域リーダー、行政から佐伯区長、地域起こし推進課、交通対策課、政策企画課等の職員と、多彩な参加者30名でフォーラムが開催されました。
 以下、概要をお伝えします。

乗合タクシーの運行(その1)
 広島市では、高齢者(70歳以上)の外出支援“バス、タクシーの補助”制度(6,000円/年)があります。
 また公共交通機関(バス等)がない地域については、地域団体が運営する“乗合タクシー”の補助制度があります。
 今回“乗合タクシー”の事例発表された地域は、この補助制度を利用している地域です。

“黄金山地区”の事例発表
■黄金山地区(南区)【報告】
“黄金山地区乗合タクシー”の運行事例報告
 (現在、自主運行を実施中)
・H21年10月、実験運行を開始
・H22年10月から本格運行に入る
≪運行概要≫
 ・2ルート→8便で巡回(片道約30分)
 ・片道運賃→250円(子ども100円)
 ・利用者数→1便2、5人、一日37人
≪行政・タクシー会社の協力≫
 ・地元のカープタクシーが協力
 (ジャンボタクシーで採算は難しい)
 ・行政:アンケート、停留所表示等の支援
≪運行継続への取組≫
 ・“利用促進月間”で運賃100円を実施
  ※PR効果で利用者が倍増
 ・350万円/年の経費ねん出で努力中
  ※運行経費の赤字1/4を市が補助
   地区社協、資源ごみ益、企業協賛金、
   赤い羽根募金、市の助成等で賄う。

乗合タクシーの運行(その2)
 H27年10月から、美鈴が丘団地では団地内を巡回する乗合タクシー(10人乗り)“りんりんタクシー”の実験運行を実施中です。

“口田地区”の事例発表
■口田地区(安佐北区)【報告】
“やぐち思いやりタクシー”の運行報告
 (現在も自主運行継続中)
 ・H16年11月→実験運行の開始
 ※運行経費の一部を広島市が負担
 ・H17年4月→本格運行を開始
  ※月~金の運行、土、日、祝は休み
≪運行概要≫
 ・2つの団地と旧地域を結ぶ1系統ルート
  ※片道時間、約30分×12便
 ・運賃→1回300円、子ども100円
  (帰りは100円)
≪行政・タクシー会社の協力≫
 ・地元のやぐちタクシーが協力(採算×)
 ・行政:アンケート、停留所表示等の支援
≪運行継続への取組≫
 ・運行当初の利用者(15人/日)だった
 ・H17年7月から40人/日になり、
  採算ラインを超え、現在も継続中。
 ・スーパーが1,500円以上の買い物で、
  帰りの運賃を負担で協力
  行政の財政支援はゼロ
 (利用料金、企業の支援等で自主運営)


“と~かん便利バス”運行が脚光
■と~かん便利バスの運行【報告】
≪きっかけ≫
・H19年10月:スーパー,ATMの撤退
※1年かけテナント探しに協力(結果×)
≪対策1≫
・H21年1~23年5月:青空市の開催
≪対策2≫
第一交通㈱のマイクロバスを時間制でチャーターし自主運行を企画。
マスコミ報道で一躍注目されたが、
陸運局:要バス免許(定時運行、利用料)
警察:乗降のバス停利用は道交法違反
(何とかクレームをくぐり抜け実施)
・H21年2~3月「便利バス」テスト運行
 ※毎週、1回、1日3便の運行
 ※スーパー3店、郵便局のルートで運行
・H21年4月~22年1月、2回/月の運行
≪実施上の工夫≫
・運行経費:有価資源収益金で賄う
・広電バスとの交渉(ルート変更、バス停)
「旧ルート」水災橋→おんまく→バイパス
「新ルート」水災橋→湯来線へ変更
「バス停の新設」城山バス停を設ける

 バスセンター行き路線のルート変更により、城山南バス停、地毛バス停(フレスタ前)を利用することで、平面移動が可能になりバス利用者が増えた。広電バスにとっても利用者増につながり、1年間の“便利バス”運行の果たした役割は大きかった。

企画・編集:東観音台連合会 広報委員会
発行:広報委員長 原田敬至

文責:中倉 勇